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民泊体験モニターツアー 対馬を暮らす旅(秋

実施レポート 究極の蕎麦を求めて


平成27年11月27日(金)~29日(日)の2泊3日で行われた民泊体験ツアーについて、その内容をご紹介いたします。今回のツアーの目玉は、この時期にちょうど新ソバが食べられる、という「対州そば」の手打ち体験。本州では新ソバと言えば9月から10月に出回りますが、ここ対馬では、新そばは11月末から12月の食材です。対州そばの最大の特徴は、伝来当時の原酒に近いそば、ソバ本来の味がするソバ、ということなんです。新ソバの時期が他の産地と比べて遅いのも、収穫期を早めるように品種改良を重ねていない、ということの現れかもしれません。



Sobauchi



ツアー参加者が福岡からジェットフォイル(高速船)で到着しました。対馬の魅力大漁!の大漁旗でお出迎え。どんな方たちが参加してくださるのか、ドキドキのご対面です。

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◎ツアーの目玉 対州そばについて◎


Denrai root

対馬といえば、九州と朝鮮半島の間に飛び石的に浮かぶ国境の島。古代からさまざまな文化や技術を大陸から日本へと橋渡ししてきた島です。そばの栽培もその一つ。そばの原産地は中国の雲南省からヒマラヤ周辺と言われています。縄文時代後期に中国大陸から朝鮮半島を経由して対馬に伝わったそば。全国的に多収量でより早く栽培できるように品種改良が進み、ソバの実はより大粒になってきました。対馬では、伝来当時の原種に近いソバの種を門外不出で現在でも作り続け、「対州そば」として、その味を保ち続けています。本土のソバより小粒ですが、その分ソバ本来の風味が強いと、愛好者から高評価を受けています。つなぎを一切使わず、100%天然のそば粉を用いるのが対馬流。独特の歯ざわりとのどごしの良さ、自然のままの香りと味を楽しむことができます。


そこで、このそばの味を、多くの人に味わってもらいたい!と企画したこのツアー。そばを栽培している農家さんのお家に宿泊し、農家さんからそばの打ち方をおしえてもらって、自分で打って食べる。その味はお店で食べるソバとはまた一味違うことでしょう。



◎ソバ打ち体験!◎


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 先生は、民泊「山里の宿 田舎屋さいとう」の奥様。ご自身でソバの栽培から加工、販売までを手掛ける、正真正銘の達人です。

  

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参加者の皆さんも挑戦。達人がやっているのを見ると、いとも簡単そうに見えるのに、なかなかどうして、自分でやると思うようにいかないものなんですよね。。。どんどん端っこが切れていくわ、綿棒にくっついて穴が開くわ、まぁまぁ思うようにいきません。ソバの状態を見極め、加水する量や温度を調節すること、伸ばしている間にどんどん乾燥するので、とにかく手早く伸ばすこと、絶妙のタイミングと量で打ち粉をまぶすこと、、、ソバ何グラムに対して云々、と数字では表現できない技があるんですね。


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きれいに伸ばし終わったら、きちんと折りたたんで、切りそろえていきます。うどんか?と思うぐらい太めに切るのが対馬流。そのほうが、歯ごたえがしっかりと楽しめます。


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  いよいよ大釜で茹で上げます。茹で終わったソバは、表面のぬめりをとり、弾力をつけるために冷水で洗います。でも、ソバ打ち体験の醍醐味は、釜揚げそば。水洗いする前に、釜から揚げたソバをアツアツのまま、ちょっとつまみ食いしてみましょう。ゆで汁に溶け出したソバの風味が、一層強く感じられますよ。余裕があったら、釜揚げソバにゆで汁(蕎麦湯)を注いで、塩か醤油を垂らしていただく。これがまた絶品です。お試しあれ。


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 さてさて、ついに完成「いりやきそば」肝も丸ごと使い、骨がついたままぶつ切りした地鶏で出汁をとり、こんにゃくやネギ、ゴボウなどのお好みの具材を入れて少し甘めの醤油味で味付けします。一切つなぎなしの十割ソバ。表面が少しぼそぼそしていますが、それがまた、この濃厚なだしを絡めとって、見事なハーモニーを奏でます。



◎日本遺産を巡る~歴史探訪◎


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一行はまず、対馬ってどんなところ?という概略を知るため、歴史民俗へと向かいました。江戸時代にプサンにあった、対馬藩の外交拠点「倭館」や、対馬藩のお役人さんが毎日毎日欠かさず記録していた、という「毎日記」、朝鮮通信使の様子や、朝鮮との外交や対馬の農業の発展に尽力した偉人たちなど、対馬の概略を学びました。そして厳原の城下町へと繰り出します。対馬藩のお城の跡やその当時の庭園、偉人たちの碑などを見ながら、一行は対馬藩主 宗家菩提寺「万松院(ばんしょういん)」へ。






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万松院は、日本三大墓地の一つであり国指定史跡にもなっています。日朝の国交回復に心血を注いだ宗義智(そうよしとし)公の生涯に思いを馳せます。対馬を語るうえで、朝鮮国との外交の歴史は欠かすことができない要素です。豊臣秀吉の朝鮮出兵で完全に断絶した日朝の国交を回復させるまでのドラマは、涙なしには語れません。朝鮮半島を経由した大陸との文化や技術の交流は、今の日本を形作ってきました。対馬なくして、今の日本は無いんです。そんなことをしみじみ感じるコースでした。



◎「暮らし」体験プログラム◎

二日目は体験プログラムの日でした。午前中はソバ農家の斎藤さんちの加工場で、みんなでソバ打ち体験。午後からはそれぞれの民泊さんに分かれて、いろんな体験をしました。


1.伝統加工食材「せんだんご」づくり体験

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「せんだんご」とは、対馬が誇る伝統的なサツマイモの保存食です。サツマイモを小さく砕いて発酵させ、水にさらしたり丸めて乾燥させたりを繰り返して、サツマイモのでんぷん質だけを取り出すという伝統技術です。その名の由来も「千の手間がかかるから」という「せん」づくり。地域の自然や人々の生活と深く結びついている伝統的な食材で、技術の消滅が危惧されているもの、として「味の箱舟」にも指定されています。このせんだんごづくり、芋を掘り出してから、完成するまで5か月ほどの時間を要するという大変な手間のかかる食材です。今回は、芋をつぶす工程、そして、少し前にお母さんが仕込んでくれていたアク抜き後の芋を濾す工程の2つを体験しました。






2.伝統おやつづくり体験

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対馬では、サツマイモはいろんなものに姿を変える万能食材。中ぐらいの芋は、ふかしたり焼いたり揚げたり、いわゆる普通の「サツマイモ」として食べます。大きい芋は切干しにして「カンコロ」として保存します。小さい芋は先にご紹介した「せんだんご」へ。今回は、切干てあった「カンコロ」を蒸してモチ米と混ぜ込んで搗く「カンコロもち」づくりに挑戦しました。あんこを中に詰めて丸めます。このあん入りカンコロもち、次の日に地区であるお祭りに持っていくんだそうです。







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そのほかにも、昨年作った「せんだんご」を使ってそばを作る、という「せんそば」づくりにもチャレンジ。茶色っぽい色に仕上がります。ソバよりも、つるつるもちもちとした舌触りで、するっと入っていきます。まぁ、原料がサツマイモでんぷんなので、繊維質豊富で低カロリー、ダイエット食材として売り出せないかしら?




3.魚釣り体験


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男性陣は、魚釣りへ。日本有数の好漁場である対馬は、沿岸での釣りも楽しめます。今回は、釣りをするのは何十年ぶり、という初心者の皆様ばかりだったので、「サビキ」という撒き餌と疑似餌を使って釣る方法で、アジ釣りにチャレンジしました。会場は、漁港の船着き場。ほんと、こんなところで釣れるの?というような場所ですが、ちょっと糸を垂らすと、まぁまぁ釣れるわ釣れるわ。6つ針がついた仕掛けを使ったのですが、6つの針すべてにアジがついてあがってきたこともありました!釣った魚は今晩のおかずに。たくさん釣れたので、食べきれない分は発泡スチロールに入れてお土産に持ち帰りました。













4.豆酘みかん狩り

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もう一つの初冬の味覚と言えば、みかんです。対馬では、最南端の豆酘(つつ)地区で、みミカンの栽培がなされています。11月下旬は早生ミカン。小粒ですが、味がぎゅっと濃縮されています。12月になると、本場「平みかん」に品種が移ります。この平みかんが豆酘の名物。水っぽさがあまりなく、その分味が濃くて酸味が強いみかんです。豆酘みかんは、ほとんど島外には出回らない、貴重なミカンです。お土産にみかんをたっくさん戴いてきました。


5.龍良山(たてらさん)原始林トレッキング


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そして最後は、原生林トレッキング。対馬には「天道信仰」と呼ばれる山自体をご神体とし、人の出入りや生物の採取を禁じてきた原始的な宗教がありました。その信仰によってこの森は、山頂からふもとまで、広い範囲で守られてきたのです。まとまった照葉樹林は日本ではもう珍しいと、植物学者からも注目されています。一行は、龍良山の顔ともいうべきスダジイの巨木を目指し歩きました。分厚い「板根」が時の流れを感じさせてくれます。



◎本当においしいものに出会える。。。◎


民泊の食事民泊の醍醐味は、なんといっても食事です。地元の人が普段食べている食材は、新鮮そのもので、まさに「旬」のもの。それぞれの民泊さんが、自分のうちの生業を活かした料理が提供されます。


ということで、かんぱーい!! 


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ここで、その料理の一部をご紹介。山里の宿 齋藤さんのご主人は猟師さん。


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 1日目の夕食は、メインが鴨鍋。


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 そして次の日はイノシシ鍋。もちろん、鴨もイノシシも、ご主人が鉄砲でGETしました。


最南端、豆酘(つつ)の集落は、対馬の中でも独特の食文化を持っています。豆酘の橘さんのお宅では、そんな豆酘の郷土料理が楽しめました。


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 お餅を使わず、様々な根菜類を炊き込む「豆酘雑煮」


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 こちらは、刺身を作るときに出る皮を炭火であぶって、それを出汁になますを作るという「皮なます」 本日はヒラマサの皮を用いた一品。これも豆酘の集落ならではの調理法です。



何十種類という野菜を栽培し、直売所に出荷しているという内山さんちは、自家製野菜のフルコース。


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品数、数え切れません。。。


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 自家製の旬の野菜の煮物。それぞれの野菜の味がしっかりして、すごーくおいしいんです。


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 自家製大豆で、手づくりしたという田舎豆腐。豆腐って、ちゃんと大豆の味がするんだ~!と感動。

そして、やっぱり、対馬といえば新鮮な魚介類。


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 「昨日まで時化が続いていたので、あまりいいお魚がないのよ~」と言って出してくれたのがこの船盛!


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  そして、近所の猟師さんからいただいたという「アラ鍋」


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 対馬が水揚げ量日本一、というサザエ。薄く味付けした煮物でいただきました。


本当においしいものは、民泊でしか味わえない!私は常々そう感じています。



★参加者の声★


  • 感動の3日間でした。
  • お家の方からあったかい心をいただきました。今までは愛に飢えていたんだ、と思いました。
  • いろいろな話を聞けたし、都会では見られないものを見ることができた。
  • 昔ながらの地産地消がすてき。民泊さんの料理のレシピをまとめて、今後に伝えていってほしい。
  • 伝統の技が今も生活の中に残っているのを見ることができて、自分たちが知らない世界の話を聞くことができました。自然とともに生きるのもいいなぁと、自分の暮らしも見つめなおしました。違う人生を味わえたような感じです。
  • こういう自然と共にある暮らし方もあるんだな、と価値観が変わりました。
  • 民泊のご夫妻と過ごして、人間としてちょっと成長できたような気がします!

などなど、嬉しい言葉をたくさんいただきました。

民泊って、短い時間でものすごく距離が近くなるし、本当に親戚みたいな感覚になるし、その土地に生きる人々の暮らしの本質に入っていく体験ができます。

そんな体験には、価値観を変えるほどの衝撃を与えられる力があると思っています。

今度は子供たちを受け入れてみたいなー、と次なる野望に胸を膨らませたのでした。

3日間、こちらこそ楽しい思い出をありがとうございました。また来てください~


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◎スケジュール◎

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【民泊への宿泊・体験のお申込み、お問合せは】

対馬グリーン・ブルーツーリズム協会

事務局:一般社団法人MIT

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